を減少)させれば,干渉縞の幅が増大(運動量の不確定さ
が増大)することをシミュレートしうるため,不確定性原理(
)の説明にも利用しうる1).
と
)について,規格化直交系の条件の下で一次結合をとると,原子軌道の実関数の組(たとえば 3dzx と 3dyz )が求められる.筆者らは,この種の組み替えをグラフィカルに表示する方法について検討した.関連するカラー画像は,J. Chem. Software 誌のインターネットアクセスにより得ることができる4c).ここでは,複素関数で表示した原子軌道の平方はドーナツ状の等値曲面で示されるが,これを磁気量子数の絶対値|m|の数の平面でz軸を含んで等分割し,それぞれの分割図形の角を丸めるとクローバー型の実関数の等値曲面が得られる3,4c,8,9).

図2 円形膜に起こる定常波(古典力学における振動パターン:左)と,水素原子の原子軌道の断面のパターン(右)とのアナロジー.